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カフェに「リベンジ」したことはありますか?英語ネイティブがおもしろいカタカナ語を紹介します!

オーストラリア出身翻訳者のAです。
今回は、日本に住んでいておもしろいと思ったカタカナ語を紹介します!

他の言語と同様に、日本語にはたくさんの借用語つまり外来語があります。外来語は一般的にカタカナで表記されるため、「カタカナ語」とも呼ばれていますね。カタカナ表記にするだけで、外国語を語彙に取り込むことができるのが日本語の特徴です。

著作者:Freepik

今でもはっきりと覚えているのが、日本語を学び始めたばかりの頃にMcDonald’sを日本語的な発音で聞いたときのこと。友人に「『マクドナルド』は何のことだと思う?」とクイズをだされたとき、何を意味する言葉なのか全くわかりませんでした。ちなみに英語では、McDonald’sは[məkˈdɒnldz]、カタカナにすると「マク ァナルズ 」と発音します。

このように、カタカナ語の元となった言語の話者にとって、カタカナ語は便利であると同時に厄介でもあります。分かりやすいように見えても発音が元の言語と違うため、つまずくことがあるのです。

著作者:Freepik

カタカナ語には、発音の違いだけではなく、英語ネイティブにとって全く違う次元の難しさがある「和製英語」があります。和製英語は、英語の単語やフレーズをカタカナにして元の意味とは全く違う使い方をしたり、日本語と混ぜたりしてつくられた、英語のようだけど英語ではない言葉です。和製英語は非常に難解ですが、学ぶのが楽しい言葉でもあります!

今回は、「Revenge(リベンジ)」、「Bubbly(バブリー)」、そして「Oyaji gag(オヤジギャグ)」の3つの和製英語をご紹介します。皆さん、これらが英語ネイティブにとってどういう意味になるかご存じですか?予想しながら読んでみてくださいね。

Revenge(リベンジ)

著作者:storyset/出典:Freepik

初めてこの和製英語を聞いたとき、少し怖くなったのを覚えています。友人が行きたかったカフェが定休日だったので、別の日に「リベンジ」すると言っていたのです。彼女の話を聞きながら「そこまで怒ることないのに…。この子って実は怖い子だったのかな…。」と思っていました。

実は英語のRevengeはネガティブなイメージの言葉で、何か嫌なことをしてきた相手に復讐するという意味をもちます。一方で和製英語の「リベンジ」は、もう一度チャレンジするというときに使われますよね。

その友人は、英語の元々の意味であるRevenge(復讐)としてカフェに放火することなく、別の日に足を運んで(「リベンジ」して)無事に目当てのパンケーキを楽しんだのでした。

Bubbly(バブリー)

著作者:storyset/出典:Freepik

「バブリー」という言葉から、皆さんは何を思い浮かべますか?

和製英語の「バブリー」が意味するのは、ひけらかすような感じでお金遣いの荒い人。言い換えると派手な人のことですよね。一方、英語のBubblyは、「生き生きとした」や「陽気な」という意味の形容詞です。

この和製英語の元となったのはもちろん、バブル崩壊前の、何もかもが好調だった1980年代の日本の好景気です。関連して、バブル景気時代の流行や社会現象は「バブル時代」、この時代に新卒就職期を迎えた世代は「バブル世代」と呼ばれていますよね。

Oyaji gag(オヤジギャグ)

著作者:storyset/出典:Freepik

これは英語と日本語を組み合わせたタイプの和製英語です。中年の男性や父親が言うようなジョークのことですが、なんと英語にも同じ表現が。お父さんやおじさんがよく言うサムイ駄洒落を、英語ではdad joke(くだらないジョーク)と言います。日本にも同じような文化があるんですね!

今回は3つの和製英語をご紹介しましたが、英語と日本語で使い方が異なる言葉はまだまだたくさんあります。

正確な意味をターゲットとなる受け手に伝えるために、プロの翻訳者には文化に関する知識が欠かせません。今後も言語の面白さについて紹介していくので、楽しみにしていてくださいね!

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