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外国人観光客に伝わる! アレルギーの表示は英語で何て書けばいい?

街中の飲食店や旅先のレストランなどでメニューにアレルギー表示をしているお店を見かけることが多くなりました。日本では食品表示法で、原材料は表示が義務付けられるようになったため、英語のメニューでも必要に応じて、アレルギーの食品名が表示されています。

食物が原因で、くしゃみや鼻水、かゆみや唇やまぶたの腫れといった症状が現れるため、できれば外国人ユーザーに向けては英語でも説明をしたいものです。そこで今回は、弊社のネイティブ翻訳者が旅先で見つけてきた「アレルギー表示」の間違い英語をチェック! 日本のアレルギー食品表示の英語名も掲載していますので、ぜひ参考にしてみてください。

アレルギー表示で気を付けたいことは・・・?

下の写真は、飲食店で見かけた日本語と英語のメニュー名です。実はこの中に、ネイティブが見たら困惑してしまった表現があるんです。どこに違和感があるか見つけられますか?

わかりましたか?

ここでは、「アレルギー」のちょっとおかしな英訳“Allergies”をチェック!

この英語のどこが変なの?

それでは、どこがネイティブにとって違和感のある表現なのか見ていきましょう。

皿の上の調理済み食品

対象がない場合、無理に表示する必要はありません!

今回の写真では、オレンジのアレルギー項目の掲載は推奨*であるということもあり、あえて空欄にしたかった意図が読み取れます。アレルギーの直訳は、たしかにAllergiesですがこれでは「アレルギー=アレルギー」であり、言葉として意味が通じません。

正しくは、

allergen free
〔食品などが〕アレルゲンフリーの[を含まない]

がベスト。もちろん空欄でも問題ありません。

アレルギー表示の対象品目の英訳

どんなアレルギー物質が含まれているのかを英語で伝えたいときに、表示スペースにそのまま記載できる英単語をご用意しました。義務付けられている食品表示がある場合には使ってみてください。

※こちらは日本でのアレルギー表示です。海外でのアレルギー表示規制は内容が異なります。

日本でのアレルギー表示について*

○食物を摂取等した際、食物に含まれる原因物質(アレルゲン:主としてたんぱく質)を異物として認識し、自分の身体を防御するために過敏な反応を起こすことがあります。これを食物アレルギーといいます。
○食物アレルギーを持つ消費者の健康危害の発生を防止する観点から、過去の健康危害等の程度、頻度を考慮し、特定原材料を定め、容器包装された加工食品について、当該特定原材料を含む旨の表示を義務付けています。

消費者庁『アレルギー表示とは』

特定原材料

<日本語><英語>
かにcrab
えびshrimp
egg
dairy
落花生peanut
小麦wheat
そばbuckwheat

特定原材料に準ずるもの

<日本語><英語>
あわびabalone
いかsquid
いくらsalmon roe
オレンジorange
カシューナッツcashew nut
キウイフルーツkiwi fruit
牛肉beef
くるみwalnut
ごまsesame
さけsalmon
さばmackerel
大豆soybean
鶏肉chicken
バナナbanana
豚肉pork
まつたけmatsutake mushroom
ももpeach
やまいもyam
りんごapple
ゼラチンgelatin
アーモンドalmond

ちなみに、例えばイギリスではセロリやマスタードが特定原材料に含まれるなど、国によって義務付けられている表示が違います。異文化を感じてユニークですね。

相手の国のことを知ることは、言いたいことが伝わる翻訳表現の大切なステップとなります。

参照データ 

Consumer Affairs Agency (caa.go.jp)

Food allergy and intolerance | Food Standards Agency

まとめ

どんなに小さな言葉でも、母国語ではない外国語訳は間違えてしまうもの。文章量が多く、専門用語があふれたビジネスのテキストならなおのことです。

ネイティブに伝わる翻訳、通訳の依頼はノーススター・ランゲージサービスにお任せください。きっとあなたの言葉に込められた想いが伝わります。

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