海外からの旅行者が驚き感心!
電車で日本女性から受けたまさかの声かけに「これが日本なんだな!」
サッカーのFIFAワールドカップ(W杯)カタール大会、日本が大金星をあげたその試合内容はもちろんのこと、ゴミ清掃をした日本代表サポーターが表彰されたことでも話題になりましたね。自分で出したゴミは自分で片付ける、そんな日本で暮らす私たちにとって「当たり前のマナー」は世界的にみると、表彰ものの稀有な行為だったようです。インバウンド復活の兆しが見える京都の電車内でも、「感覚の違い」からくる驚きの光景を見かけました!
観光地に向かう海外からの観光客が、昼間の空いた電車内にも目立ち始めたようです。彼らは座って楽しそうにおしゃべりしていました。目的の駅に着き、降りようとした彼らを、日本の中年女性がニコニコと呼び止めたのです。女性の手には彼らの座席に残っていた缶や、コンビニ袋がありました。
「忘れものですよ。」彼女はとても自然な態度で彼らにそれを手渡しました。
「Oh?」一瞬驚いて固まった彼らでしたが、「 Oh・・・!」と慌てて「忘れ物」を受け取っていました。同じ駅で下車した私はしばらく彼らの会話を聞いていましたが、「おい、どうしてゴミを渡されたんだ!?」「まさか、自分で捨てろよってことか?」「きっとそうだよ、さすが、さすが日本だな!」「マジか、これが日本だよ!」と何だか盛り上がっているようでした。どうやら、彼らが渡されたのは空き缶であり、コンビニの袋には食べ終わったお菓子か何かの空袋しか入っていなかったようです。
声をかけた女性は、彼らがそれを、本当に車内に「置き忘れた」のだと思い親切に手渡してあげたように見えました。
ですが彼らは「ゴミを自分で持ち帰る」という習慣のない国から来ていた人だったのかもしれません。ゴミを渡された瞬間は本当に驚いた顔をしていました。
彼らは会話の中で、さすが日本だね、と言っていたので、日本が清潔な国だというイメージを持っていたのだと思います。
ただ、例えば、世界的には小学校や中学校の清掃を児童、生徒自身で行う国の方が圧倒的に少数であるように、どうしても清掃は業者さんがするもの、という認識が彼らの国の「当たり前」なのかもしれませんね。
日本の清潔な車内は、鉄道会社の行き届いた清掃管理はもちろんのこと、乗客一人一人の行動もあって成り立っているというのは、やはり海外の人にとって衝撃の体験であり、感嘆する異文化のようです。